(32)第31の出動:駿河残板



1996年9月23日(晴)

台風で潰れた紀州遠征時に予定していた数本のうち、 清水のR149、R150だけでもせめていただいておこうと早起きして東名を静岡へ向かった。 台風一過で晴天というわけでもないのだが天気はまずまず。 10時半に写真撮影は完了した。 これで青森以南、静岡、長野、富山の県境線で日本海―太平洋をひっぱった線以北の道路は全て完。

さて、残りの午後をどうやって過ごそうかと思案した末、大井川上流へ行ってみる事にした。 海岸沿いにR150を静岡市街まで出てR362を北上する。 そのエリアは既にグランプリ1/10万関東の守備範囲外だった。 SAでくれる地図を頼りに本川根まで行くつもりで走っており、 実際そこを右折したつもりで井川ダムの表示にしたがって走っていたのだが、 どうやら本川根より随分手前だったらしい。 本当なら森林鉄道と並走しているはずなのにそれが見つからないので気がついた。 更に工事のお知らせの看板にだまされて(土日祭日は工事休止で通行可能を見落した) 「まわり道、お急ぎの方どうぞ」の方へ登っていってしまった。 その道はさすがに「まわり道」といわれていただけあってものすごい秘境を貫く道路だった。 茶畑の中を傾斜が40度近くあるのではないかと思われるすごい坂道を登っていく。 「ようこそ大間村へ」とかいう木の看板が出ていたが、 静岡市に吸収される前が大間村だったのだろうか? 途中から舗装のされていない完全な林道に変わり、やっとのことで本線に出た。 しばらく先の「福養の滝」で滝を見ながら昼飯タイム。なかなか見事な滝だった。 F―BW戦中継を聞きながら富士見峠を経て井川ダムに到着、午後2時15分。 日に映えたコバルト色の湖水が奇麗だ。

ダムと中部電力の館を見学(梓湖の奈川渡ダムの東京電力館の方が面白い)して井川本村の方へ行ってみる。 この日始めて、ダムとは水をせき止める部分の事を指していうのだということに気がついた。 つまり井川ダムと井川湖とは違うものなのだ。いままで混同していた。 さて、湖にかかる井川大橋なる吊り橋を車で渡る。こわい。なんせ木の吊り橋なのだ。 2tまで平気のような事が書いてあったが、非常にドキドキした。 しばらく遊んで引き戻し、絵本の館なるところに寄り道して井川を去る。 帰りは正規ルート(?)を引き返す。こっちの方が道が悪いのでは? 森林鉄道沿いに接岨峡を経て本川根に出てR362を静岡方面へ。 これがまたしんどい国道で狭いカーブで馬鹿やろうに衝突されそうになった。

下界へ戻ったのは6時。 1号を沼津まで走ってCOCO'Sで晩飯を食い8時半に沼津を発つ。 東名は松田―横浜で渋滞30kmだというので246をひたすら走る。 秦野で少々工事渋滞にはまったが、秦野市街から伊勢原市街を抜けて無事に平塚着。 271を行こうと思って何を血迷ったか小田厚を小田原方面にのってしまった。 平塚料金所でUターンしその後は順調に帰り、12時にRG八千代着。

1996/9/23 T・S・おたかし

走行距離:659km

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