[2001-07] : 2000/2/17-20 (2631 km)
デスバレー・ラスベガス
プレジデントデーの連休に一日の休みをつけたして、 デスバレー観光を計画した。 その一週間はアメリカでは学校が休み(冬休み)になるので、 一般的にもお出かけシーズンなんだろうか? 園内のホテルに滞在して、デスバレーを満喫しようかなと、 約1ヶ月前から電話&ネット攻勢を試みるもすでに満室。 いろいろプランを練っているうちに、 思い切ってユタまで足を伸ばしてしまおうかという大胆な案が思い浮かぶ。 2泊目はラスベガスに泊まることにして、3日目にユタまで往復という計画だ。 前週に40度を越える高熱を伴う風邪に侵されたが何とか復活し、 あまり思わしくない天気の中出発。進路はなぜかタホを目指して北上である(笑)。
一つ問題があった。出発前夜までは何ともなかったマサが突如発熱。 おそらく僕の風邪が移ったのであろう。 しかし、今更すべてをキャンセルする勇気がなく、 初日はほとんど移動だけなのであんまり問題ないかなという判断の末、 無理を承知で出発してしまった。 I-880I-680I-80という経路でサクラメントを通過し、 US50でSouth Tahoe方面へ。 途中、雨あり雪ありのちょっと不安げな天気だったが、大きな障害なくネバダ州に入る。 US50からNV207に乗り換えてシエラからデザート地帯へ下る。 砂漠に雪という取り合わせはやっぱり異様だ。 砂漠とはいえ、標高は1500mもあるのだからしょうがないか。 US395に出で南下。ほどなくして、MPVの距離計が40000mileに到達。 ちょうど一年前のこの連休にロス旅行をした初日にUS101で10000mileに到達したので、 一年間でぴったり30000mileということになる。しかし、30000は9/1だったから、 この直近10000mileはずいぶん長い期日所要だった…。反省(笑)。
雪に覆われた砂漠地帯という、 自分にとっては不可思議な組み合わせの景色の中をどんどん進む。 特にMono Lakeの向こうに連なるホワイトマウンテンの山並みには感動した。 やっぱり、冬って良いよねえ。 道路とヨセミテの両趣味魂からついついCA120を右折して、 冬季閉鎖の終点を確認しに行ってしまう。 CA120US395から3マイルくらいのところで、頑丈なゲートで閉鎖されていた。 Mono Lake側も冬季閉鎖のため、件のうねうねゾーンは体験できず、 渋々US395を下る。June LakeからBishop近くまでは雪が舞う。 Bishopから南の区間は初走行でかなりエキサイトした。 約40マイルほどでデスバレーの玄関口を名乗っているLone Pineの町に到着。 今宵の宿は町外れのBest Western。 CA120探索の頃に限界状態に達していたマサだったが、 この頃には平熱に戻り、元気になっていた。 町中のピザ屋で夕食をすませ就寝。
日曜日。シエラの山頂は雲の流れの中だが晴れ渡る空。 本日の目標はデスバレーだ。 とりあえずMt. Whitneyを拝むべく、Whiteny Portalを目指すが、 途中から雪で通行止め。どのみち稜線は雲の中でホイットニーを特定できず。 Lone Pineで高いガソリンを入れ、 町外れでUS395からCA138に曲がってデスバレーへ進路を取る。 CA138はまもなくCA190に交わり、デスバレーまで一本道で続くのだが、 あたり一面はやっぱり砂漠である。とは言っても今は冬なので、 全面雪に覆われており、 雪の中にぽつんぽつんとヨシュアツリーが立っている光景はなんとなく滑稽。 雪がなくなったかと思うと突如赤い谷が現れ、狭くて急な下り坂をくねくねと谷底へ向かう。
恥ずかしながら、その時僕はその谷こそデスバレーであると思い込んでしまった。 たしかにすごい景色だけど、こんなものかと感動は少なく、 これが全部だったら、即ラスベガスに向かおうなどと思ったり…(笑)。 ファニースクリークへの道だと勘違いして違う道を南へ曲がり、 10mileくらい進むまで気が付かなかったのだが、 結局そこはPanamint Valleyという名の別の谷で、 デスバレーへは、更にもう一つ山を越えないと行けないのだった。 その越えるべき山は、ちょっと向こうに見えるのだが、 「え、マジ?あれ越えるの!?」 っていうのが正直な感想であった。 しかし自分的にはそこで引き返すという選択肢は当然ない。 CA190のその峠道はすごくヘビーな道だった。 夏はさぞかし車にとって過酷なルートであろう。 何箇所かに配置されたラジエータ用の水タンクが目に付く。 峠を越えると、目の前には本物のデスバレーが広がっていた。 本来はここが大感動の一瞬のはずだったのだが、 結局やっぱり、その景色はそこまでに散々見てきた砂漠風景とほとんど一緒だった。
5000フィート近く下ったStove Pine Wellsで入園手続きを済ませ、いざ核心部へ。 暑い、冬なのに。道端や大地に白いものがちらほら見えており、 最初は雪かと思ったのだが、それは塩だった。 散策時は皆Tシャツ姿になるがそれでも暑い。異様な空気だ。 ファニースクリークの雑貨屋で食料を調達し、 ザブリスキーポイント経由でダンテスビューへ上る。 前者は、黄金に連なる山並みを見下ろす高台、 後者はバッドウォーターを含めデスバレー全体を見下ろす山頂で、 共にデスバレーの名所。どちらも変わった景色を見ることができる。 特にダンテスビューからの眺めは異様だった。
再びCA190を谷底へ下り、Sea Levelより低い地帯へ突入。 なんとかキャニオン、アーティストパレット、デビルズゴルフコース、 バッドウォーターなど、名前も奇妙な各名所を巡った後、公園を去る。 選んだルートはCA178からNV372という南回りルート。 あまり下調べせずに選んだルートなのだが、 一番過酷なルートだった模様。 道にでこぼこ穴があいてるし相当遠回りらしい。 しかし、途中で迎えた日没は素晴らしかったので良しとしよう。 Shoshoneから先はナイトドライブ。 ネバダへ入り、NV372からNV160に乗り換え、 ラスベガスの町のすさまじい明かりをめざして東へ進むのだった。 空へ一直線にビームを放っているものがあり、 あれはパチンコ屋かなんて話をしていたのだが、 後にそれがルクソールの世界一明るいライトであることを知る…(笑)。
さて、憧れのラスベガスである。 泊まりはかなりはずれの普通のモーテルだったのだが、 チェックインの後に町へ繰り出し、 浮かれてそこら中歩き回ったのだが全部省略。 夜だけでは物足りず翌午前中にも再訪することになる。 その時点でユタは断念。 代わりというわけではないが、I-515US93でアリゾナとの州境にあるフーバーダムへ。 "Fools Rush In"で見た、ダム上の州境線を見たかったのだが、 ダム手前4mileで車の流れが止まる。すごい渋滞だ。 40分かけて渋滞を通り抜けたのだが、原因はダムのVisitor Centerで、 ダムで道路を横断する人がいるため、 その横断場所が一時停止になっていた。 そこを先頭に両州側へ車の列が伸びていた。 アリゾナ側へ行ったら、またその渋滞を我慢して帰ってこないといけないので、 車で先へ進むのはあきらめて、ダムの駐車場に車を停めて徒歩で州境を越える。 残念ながら、道路上のNEVADA|ARIZONAのペイントはなくなっていた…(悲)。
Lake Meadでナショナルパーク系のスタンプをゲットした後、 往路と同じルートをベガスまで戻り、そのまま続けてUS95を西へ進む。 その後およそ100マイルの間、町らしき町さえない、 延々と広がる砂漠の中をただひたすら走ることになる。 しかし、これぞアメリカンドライブの醍醐味なのだ。 視力の限界まで、見えるものは空と山と砂漠の大地と道路だけ。 ノンストップで2時間ほど走るとBeattyの町に着いた。 町とは名ばかりの小さなコミュニティである。 ここで給油。 NV374で峠を越えてカリフォルニアへ入るとそこはデスバレーの公園内。 谷底へ下ってCA190に合流したら、後はLone Pineまでまた一本道。 日没後のCA190の2つの峠越えはかなりしんどかった。 ナイトドライブには向いてない。 そういえば、西欧人らの青い瞳は黒い瞳より夜間の視界が利くのだとか。 逆に、日中の光には弱いらしい。 そのせいなのかはわからないが、稀に出会う周囲の車は皆すさまじく速かった。 7時過ぎにLone Pine到着。前前日と同じモーテル泊。 まだそんな時間でも田舎ではすっかり静かな夜だった。 町のレストラン(Mt.Whitneyなる店)で食事後に就寝。
さてさて最終日。雲ひとつなく晴れ渡った空にシエラネバダの山並みがくっきり浮かぶ。 最高峰Mt.Whitneyの姿もばっちりだ。 Lone Pineを去る前に再びWhitney Portalへ行き、写真撮影および雪遊び。 Alabama Hillの奇岩郡の中を探索し11時頃にLone Pineを立ち去る。 US395をRidgecrestまで下って、CA14からCA178へ曲がりシエラネバダを横断。 CA178は、デスバレー内を南に抜ける道路と同じ番号だがつながってはいない。 峠(Walker Pass)の東側半分は山がヨシュアツリーに覆われた奇妙な光景で、 道路もそれなりに走りやすいのだが、Lake Issabelaを過ぎた先の、 Kern Canyon Roadと名づけられた区間は、部分的に、 狭くてくねくねのガケっぷち道路で快適とは言い難い。 一部フリーウェイ区間があるのは意図がよくわからないが、 たぶんCA178はRidgecrestからのベストルートではない。 シエラの西に下りると天気悪し。 Bakersfieldで昼食を取り、CA99CA46I-5のLost Hillsに出て後はいつもの北上。
多牛ゾーンでメータ針の角度50度くらいのMPV記録を写真撮影したりして遊びながら帰る(謎)。 CA152に見る緑の草に覆われた山並みを見たら、 なんとなくほっとした。 砂漠は面白いけど、やっぱ暮らすには緑の大地の方がいいわな。

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