US DRIVE   [Thoughts]

この辺を念頭に置くと、ちょとアメリカ人的視点でドライブできたりしませんかね。

・基本距離単位はマイル(mile)

合衆国では世界標準のMKS単位系は全然使われていません。 そんなわけで距離の単位はmileが普通です。というかmile以外は使いません。 地図も標識もマイル、マイル、マイル。1mileは約1.609kmという換算になり、 本ページは日本語可読者しか読まないから便宜的に表面上の距離はkmにしてありますが、 文章中ではmileだったりすることでしょう。(笑)
ただし、所用時間や生活圏なんかを基本に考えると、 感覚的にはアメリカの1mile=日本の1kmです。 すなわち500マイルは絶対長は800kmですが、感覚的には500km程度という感じになります。


・基本容量単位はガロン(gallon)

同様に容積の単位もリットル(l)なんて細々した物は使っておらず、 3.785lに相当するガロン(gallon)というのを使います。 牛乳やジュースもそういう単位で売ってますが、ガソリンもこれがベースです。 日本だと、GSの前に意味不明な数字を表示していたり、 給油が終わるまで価格不明だったりしますが、 アメリカの場合、すべてのGSがすべての価格を必ず表示しています。 すなわち、入る前にガソリン価格が正確にわかります。 その価格は1ガロン当たりいくらと書かれているわけです。


・燃費はmpg(mile per gallon)

ということで、燃費の単位は当然[km/l]ではなく[mile/gallon]→mpgという単位を使います。 単純にkm/lに直そうとすると、mpgに1.61を掛けて3.785で割る、すなわち、0.425を掛けることになります。その逆だと6.09を掛ければkm/lをmpgに変換できます。


・道路区分

アメリカの各種道路を管理者を基準に日本の道路区分にそのまま当てはめると、
  国道→インターステート、USハイウェイ
  都道府県道→ステートハイウェイ
  市町村道→カウンティ道路、それ以外
ってな感じかと思っていたんですが、実際のところは、
  インターステート→高速道路
  USハイウェイ、ステートハイウェイ→一般国道
  カウンティ道路→都道府県道
  それ以外→市町村道
と思った方がしっくりきます。 アメリカの州は日本の都道府県というよりは、国家に近く、 カウンティ(郡)が日本でいう都道府県みたいな感じだし、 標識学的見地からもその方がぴったりきます。 ただし、一般人はそういう分類をほとんど意識せず、 道路名で道路認識をしています。


・給油

オレゴン州以外ではセルフ給油が普通です。 もちろん現金でも買えますが、最近はたいていカード(クレジット、デビッド/ATM)が使えます。 給油機にカードリーダーがついているpay at pump式だと一番簡単で、 その場でカードを差し込んで認証されたら給油するだけです。 給油機毎ではなく、まとめて何箇所かにカードリーダーが置いてある場合は、 まず車を停めて、その給油機の番号を入力してから操作します。 自分で操作した場合は、入れたいだけ給油したらノズルを戻せばおしまい。 清算も自動的に行われ、レシートも(選択式のこともありますが)出てきます。 カードリーダーが表にない場合は、キャッシャーまで行って、 給油機番号を告げる。先にカードを渡さないとダメな場合と、 そうでない場合とがあります。先払い(ディベート式)のこともあります。 キャッシャーで給油したい量を言ってポンプをアクティベートしてもらい、 ポンプに戻って給油。先払いの場合は、 告知量に満たなかった場合は払戻ししてくれます。 満タン入れたい場合は、適当に多めの数字を言うか、fill upしたいと言えば大丈夫です。


・GSおまけ

クルマを買った時に、シェブロンかシェルで給油していれば問題ないだろう、 と言われましたが、そんな助言には全く従っていないものの全然平気です。 今のところ車のトラブルも金銭のトラブルも起こっていません。
Chevron、Shellは確かにメジャーで、 たいていどこに行っても見かけます。 が、高級イメージを保つためか、価格は高めです。 pay at pumpだし、たいていのカードが使えるし、 ノズルがガソリン別なのも営業方針でしょうか。
Mobile、Exxon、Texaco、Beaconといったあたりがその次のグループになるのでしょうか? ほとんどはpay at pumpで、やはりたいていのカードが使えます。 ノズルもガソリン別な店が多いです。
Boyett Petroleum、Rotten Robbie、USA Gasolineなんてのも良く見かけますが、 マイナーな方だと思えます。 使えるカードが限定されていたりするし、 ノズルも共用だったりしますがかなり価格が安いです。
76(UNION)はかなりの勢力で価格も手ごろです。 ただ、個人的には気にいらない点が2つあり、 ATM/デビッドカードしか使えなくて、レシートに給油時刻が印刷されません。 ま、普通はどうでもいいことだとは思いますが、僕には致命的です。(笑)
(*注:その後クレジットカードが使える店も多くなってきました)
ARCOは安いというイメージを売りにしていると思われ、 これまたかなりの勢力でどこでも見かけます。 ATM/デビッドカードは使えるのですが、クレジットカードが使えず、 さらに、ちょっとしたからくりがあり、最近はほとんど使っていません。 そのからくりはATMトランスファーフィー25セントを徴収するという点です。 給油毎に$0.25取られるわけですから、 例えば5ガロン給油したとすると1ガロン当たり$0.05かかることになります。 すなわち、$1.469の表示のARCOと$1.509の表示のARCO以外のGSが並んでいると、 一見、ARCOの方が安く見えるのですが、 5ガロンの給油だとARCOの単価は1.519になり、ARCOの方が高くなるわけです。 まあ通常は12ガロン程度が平均的な給油量だと思いますので、とりあえず、 僕の場合は、ARCOが他のGSより単価にして$0.03安くないと支払い総額は安くならないと思うようにしています。現金で払うなら話は違ってくるのかもしれませんが、 個人的思想上、ガソリンは現金で買わない主義なので…。
(最近はATMフィー0.35とか0.50も多い)


・車とか傾向とか

アメリカの車の嗜好はまだ良くわかりません。 若者は、スポーツカーより、 トラック(荷台つきの乗用車で日本の営業トラックの用なのじゃないです)や、 四駆を持ちたがるきらいがあるような気がします。 もちろんスポーツカーも少なくはないと思いますけど。 あとV6(以上)かどうかをやたら気にしてて、 V6の車は必ず車体にV6という文字を入れられてます。 V6が何を意味するのか本当のことを知っているのかどうかは不明。 スタッドレスをはじめ冬タイヤというものがありません。 チェーンは金属製だけ。
完全な車社会ですが、車の操作はそんなにうまくないというのが正直な感想です。 直線を速く走るのは得意ですが、 くねくね道やウエットの走り方は全く成っていません。 基本生活は平面の直線、しかも広い道だけでできるので上達の必要もあまりないのかもしれませんけど。


[last update 01/01/01]

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